みなさんこんにちは、採用担当です!

新聞1面の週間天気を見ると、ようやく暑さが和らいできたかなとほっとしていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
ちなみに二十四節気では「白露」と呼ばれる時季に当たり、秋の気配が色濃くなってくる頃とされます。
「色濃く、まではないかな…」という声が聞こえてきそうですが、確かに朝晩は涼しさを感じる日もあり、そんな時は草木の先に輝く露を見ることができるのかもしれません。

 

前置きが長くなりました。ここでは「紙」に関する話題を取り上げたいと思います。

新聞社で、紙面のレイアウトを担当する部署のことを「整理部」といいます。整理部の担当者は、外勤の記者が書いた原稿に見出しをつけ、専用端末の画面上で1枚の紙面に記事を組んでいきます。見出しや写真の大きさを確認するため、担当者は紙面を完成させるまでに「ゲラ紙」と呼ばれる新聞紙1ページと同じ大きさの紙を何度かプリントアウトするのですが、新聞は多い日で30ページ以上あり、各面の担当者が一日で出すゲラ紙はかなりの枚数になります。

何か活用法がないかと考えていたある社員が6月、福井県内の保育者が連携して子どもたちのアート活動を推進する「ふくいアートプロジェクト2025」の実行委員会を取材した際、「遊びの材料としていりませんか?」と呼び掛けました。すると福井佼成幼稚園(福井市)、なのはなこども園(同)、まごころ保育園(坂井市)、にじいろこども園(越前市)の4園が反応。ゲラ紙をお絵描きや工作に使ってもらうことになり、これまでに約500枚を提供しました。

元気にゲラ紙を広げる園児たち=福井市のなのはなこども園

 

ゲラ紙を折って遊ぶ園児。祖父母を招いた紙鉄砲作りも予定されているという=同園

 

このうち、なのはなこども園では、お絵描きのほか紙鉄砲の材料として使っているとのころです。同園の先生は「紙が思っていたよりも丈夫だったので、紙鉄砲を作るとすごくいい感じに音がなります。小さい子どもはシールを貼っています。紙が大きいので子ども達は喜んで遊んでいます」と教えてくれました。紙飛行機(かなり大きめだと思います)を作って飛ばす遊びもしてくれているようです。

私も整理部に勤務していた時期がありますが、子どもたちがゲラ紙をフル活用してくれているのは、とてもうれしく感じます。あの大きな紙なら思う存分、お絵描きできるだろうなと思う一方、紙鉄砲や紙飛行機を作ることは全く思い浮かびませんでした。子どもは遊びの天才ですね。